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掲載日2003/1/1 あけましておめでとうございます

    新しい年が始まりました。皆さまには昨年も、区政万般にわたりご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

 また昨年の12月には、区民でもあります小柴昌俊先生が、ノーベル物理学賞を受賞されました。心からお祝い申しあげますとともに、今月7日には杉並公会堂で、区民の誇りとして、小柴先生に対し第一号の「杉並名誉区民」称号の贈呈式が行われます。今年は、こんな明るい話題がそこかしこに生まれるように願っています。

 さて私は、この4月に四年間の区長の任期を終えます。振り返りますと、国内外とも社会経済の混迷が一層深まる中で、思い切った行財政改革と、区の新たな発展の土台作りが求められた四年間でした。

 区長に就任した年の9月時点で、一四〇〇億円の区の予算の中での財源保留額は、わずかに二六〇〇万円でした。これは例えて言うと、七〇〇万円の年収の家庭の「予備費」が、一三〇〇円しかないという状態でした。また区の借金の残は八九六億円にのぼり、貯金は一九億円と底をついていました。しかし区民の皆さまと区議会のご理解・ご協力をいただき、今年の3月には、償還経費が都などから補てんされる興銀グランド関連経費を除く借金は、実質的に七二二億円と二割減少しました。いざという時の貯金も八三億円まで戻すことができ、支出に占める人件費など固定費の割合を示す経常収支比率は、96%から82%(13年度)と大幅に改善されました。

 一〇年間で職員数を一〇〇〇人削減する計画のもと、「 五つ星の区役所運動」などお客様に目を向けた区役所改革に取り組むとともに、区の事業の民営化や民間委託により、公共サービスの効率化と質の向上も進めてきました。

 また苦しい財政であっても、特別養護老人ホームのベッド数は七一〇床から一〇八七床と一・五倍、デイサービスの定員は二四八人から九〇八人と三・六倍にふやすなど、少子高齢社会への対応も積極的に実行してきましたが、まだまだ課題は山積です。一方南北バス「すぎ丸」は順調に運行され、旧興銀グランドや日産跡地は、区の防災公園に生まれ変わることになりました。

 また杉並独自の施策も、皆さんと一緒に生み出すことができました。「すぎなみ環境目的税(レジ袋税)」とレジ袋削減運動は、台湾のレジ袋禁止法制定に影響を与え、英国政府も10ペンスのレジ袋税の検討を開始するなど、国内のみならず、世界の環境保護の潮流づくりにも一石を投じています。乳幼児に絵本を配る日本の「ブックスタート」は杉並から始まり、芝生による校庭緑化は、国の重要な事業に位置付けられ始めました。また、住基ネット稼働に合わせ制定した「住基プライバシー条例」は、いまや全国の自治体のモデルとなっています。そして昨年11月に議会修正の上成立した、区の最高規範である全国初の「自治基本条例」は、今後「杉並区の憲法」として、杉並の自治の発展の礎になると信じています。

 それでは本年も皆さまにとって、健康でよい年になりますように。