新年あけましておめでとうございます。
昨年は、国内外とも多難な1年でしたが、杉並区では、1月に小柴昌俊先生が第1号の名誉区民となられ、4月には新しく選挙された区議会とともに、2期目の山田区政がスタートし、真に住みよい杉並区をめざす施策を力強く展開してきました。多くの区民の皆さまのご協力にあらためて御礼申しあげます。
さて私は、古今東西を問わず、政治の使命は4つあると思っています。第1に、人々の生命や財産を守り「安全・安心」な社会をつくること。第2に、国や地域を富ませ「元気・活力」のある社会をつくること。第3に、文化や伝統を守り次の時代にしっかり継承すること。そして第4に、次世代を担う子どもたちを教え育むことです。今年の区政においても、私はこの4つの使命を果たせるよう、皆さんと一体となって課題に取り組んでいく決意です。
そこで今年は、昨年重点をおいてきました「安全・安心」の杉並区づくりのための諸施策を一層充実させるとともに、その土台の上に、特に「元気・活力」ある杉並区づくりに力を入れていきたいと思います。入所待ち時間の短縮を目指して、要望の強い高齢者施設や保育施設の増設を進めるとともに、杉並型の救命救急医療体制の整備に取りかかります。また誰にでも安心で便利なまちをめざし、好評の南北バス「すぎ丸」型の新たなバスを、浜田山・下高井戸間で来年1月に運行を開始し、また久我山駅や荻窪駅の南北通路をオープンし、さらに下井草駅や高円寺駅の整備を開始します。
旧興銀グラウンドは、10月に新しい防災公園として開園。教育では、全小中学校での学力・体力調査を実施すると同時に、教育改革アクションプランを確実に実行に移し、杉並区の公立小中学校の広い意味でのレベルアップを図ります。
しかし区の施策だけでは、真に住みよい杉並区を実現するのは困難です。たとえば、防犯カメラや警察力の増強で地域の一定の安全は回復できるし、公園や歩道の整備によりある面での快適さは増すかもしれません。しかし、地域でのあいさつがもっと普通に行われたり、犬のフンの始末や自転車の夜間無灯火走行など、日常の最低限の小さなルールやマナーに対して、それぞれがもう少し関心を高めていくだけで、地域の住みよさはかなり前進すると思うのです。
そこで皆さんへのお願いは、今年は1ヶ月に一回、たとえ短い時間でも住んでいる地域に一歩出て、無理のない範囲で、自分なりに自分の地域を「磨く」行動を起こしてほしいのです。あいさつでもいいし、清掃やボランティアの安全パトロールへの参加でも、また地域の子どもたちのスポーツ指導でもいいです。新しい動きも歓迎です。
いま日本社会そのものが傷んでいます。またその傷みを癒していけるのは、一番身近な地域からであり、こうした心ある人々の輪が池に投げた小石の波紋のように広がることだと思います。そして今年こそ、不和のあるところには融和が、誤りあるところには真理が、疑いのあるところには信頼が、そして絶望のあるところには希望がもたらされますようにと願いつつ、よい1年でありますようお祈りいたします。 |