来年より杉並区は「教育立区」を区政の柱に、子どもたちが立派に育ち、「生きる力」がしっかり育まれる教育環境を一層充実していきます。それは、学力や体力の低下、さらにはいじめや校内暴力、不登校の増加など学校をめぐる課題の抜本的な解決を図るのみならず、青少年犯罪の多発など昨今の治安の悪化の底流にある規範意識の希薄化に真正面から取り組むことで、大きな時代の転換期にある今日、「未来からの留学生」ともいえる子どもたちが、これからの時代をそれぞれの個性や能力を生かして生き抜き、立派な人間・立派な日本人として社会に役に立てる「力」を培っていける教育環境を、まず杉並区から立ち上げていこうとするものです。
さて、教育のたて直しのためには、教師の資質向上が何よりも大切と考えます。教え方がうまいだけでなく、教育へのあくなき情熱と子どもへの深い愛情は人一倍で、「教師こそ最高の天職」と自負しているような人が、杉並の小中学校の教師であってほしいものです。しかし現実はそんな先生ばかりとは言えないにもかかわらず、教員の採用や異動はすべて東京都が一元的に行う仕組みになっており、区立の小中学校といえども独自にその教師の質の向上を図ることは困難でした。
しかし、国の制度改正により区独自の教員採用の道が開かれ、杉並区としては平成18年から区立の
教員養成学校「杉並師範塾(仮称)」を創設し、平成19年よりその卒業生から毎年約三〇名の教員を区が独自採用することによって、全国からいい人材を集め区立学校の「学校力」を高めていきたいと考えています。
日本の教育のたて直しのために、区民の皆さんはもとより、全国の心ある方々からのご意見・ご提言もあおいで「杉並師範塾(仮称)」を開校し、日本の教育改革に一石を投じていきたいと思います。 |