新年あけましておめでとうございます。
昨年は災害など多難な年でしたが、皆さんのご協力・ご理解をいただき、区政は順調に進展することができ、心より厚く御礼申し上げます。今年も「日に新た、また日々に新たに」の気持ちで杉並区の発展と区民の幸福と繁栄のため、誠心誠意取り組みますのでどうかよろしくお願いいたします。
(さらに安全安心な杉並へ)
昨年は「安全安心を固め、元気活力に挑む」という目標をかかげ、区政にあたってきました。特に治安については区民の関心も高く、地域の自主的な安全パトロール隊は昨年1年間で70団体以上増え、区内全域で110団体がさまざまな活動を展開しているなど、区や警察も含め関係団体が力を合わせて取り組んだ結果、一昨年と比べ刑法犯は13.7%減、空き巣などの侵入窃盗は19.3%減、ひったくりは36.7%減と、平成14年まで悪化し続けていた治安状況は2年連続で改善されつつあります。安全な町は、地域経済や教育、福祉や文化発展の基盤ですので、犯罪被害者救済のための条例制定も含め一層力を入れていきます。
また、今年は阪神淡路大地震から10年の節目の年でもあり、昨年大きな被害をもたらした新潟県中越地震の経験も生かして、区の震災対策をさらに充実強化します。とりわけ毎年数校を会場に選んで行ってきた震災訓練を、今年は震災救援所となっている全小中学校67校で一斉に行う予定ですので、多くの区民の皆さんの参加をお願いいたします。
さらに今月からは「急病医療情報センター」を開設し、区民からの救急医療に関する問い合わせに24時間対応するとともに、4月以降区内の主要な場所にAED(自動体外式除細動器)を設置し、急な心臓疾患への備えも整えていきます。
(区をあげての教育の再興を)
区内の治安状況は改善傾向にあるのに、詐欺だけは63%も増加しています。また14歳以下の全国の子どもの数は平成7年の約2千万人から10年間で2百万人減っているのに、刑法犯少年検挙数は逆に12万6千人から14万4千人に増えているのです。このことは学校のみならず家庭や地域を含め、今日の日本の教育のありかた全般に大きな警鐘を鳴らすものだとも思います。
昨年末には、学力の国際比較の結果が公表され、日本の15歳の学力低下が明らかになりました。杉並区としては、特に今年を「教育立区」元年と位置づけ、学校力の強化、教師の資質向上、そして地域の教育力の充実を教育改革の柱にしつつ、区をあげて子どもたちが学力の面でも人格の面でも立派に育つ環境の再構築を思い切って進めていきます。またすべての大人たちが子どもたちを立派に育てようと関心を持つことになれば、そのような大人の姿勢を通じて、地域社会も住みやすいものになっていくと考えています。
「治安の回復と教育の再興」は、今日日本の直面している最も重要な課題であり、この課題に真正面から取り組んでこそ、根のしっかりした日本の新しい元気が芽を出してくると思います。そのモデルを杉並から生み出していきましょう。
今年は皆さんにとりまして、酉(とり)年にふさわしい飛躍の年になりますようにお祈り申し上げます。 |