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掲載日2005/3/1 なぜ学校統廃合が必要か

 杉並区の小中学生数はピーク時の昭和54年と比べ、今日ではその44パーセントと半減しています。その結果、すべての学年が1学級のみという学校は2校、1学級のみの学年を抱える学校は13校にのぼり、平均でも小学校が1学年2.1学級、中学校は2.8学級という状態で、かつてのような運動会や学芸会などの学校行事の盛り上がりは欠け、また各学校は多様なクラブや部活動の機会を子どもたちに提供できにくくなっています。

 子どもは一定の規模の集団の中でこそ、自分の個性や特質を徐々に認識して成長していくことができます。小中学校時代にできるだけ多くの仲間や多様な活動の機会をつくってあげることは、兄弟が少なくなってきている今日ではとりわけ重要なことです。また1学年3から4学級なければ、集団としての学習効果が低いということは、多くのベテランの教師が指摘するところでもあります。

 そこで67校の全小中学校の82パーセントが、今後20年以内に築50年の改築期を迎える今、区としては区全域にわたって学校の数を減らして1学校の学級数を増やし、そこに最良の設備や質の高い教師を集中的に配置し、すべての子どもたちに最適の教育環境を提供していきたいと考えています。また学校跡地が生じた場合は、高齢者施設なども含め地域の要望も踏まえつつ、私は原則として不足している青少年のためのスポーツ・文化施設に転換できたら子どもたちへのすばらしい贈り物になるのではと思っています。もちろん売却など一切念頭にありません。

 しかし23区中17区ですでに実施しつつあるとは言え、学校統廃合は各論となると難しい課題です。とりわけ関係者にとってはつらく苦しいものですが、杉並の将来の子どもたちのことを真剣に考えるならば、必ず越えていかねばならないハードルでもあるのです。