年の瀬を迎え、再び空き巣やひったくりの被害が増えています。そして空き巣の被害を受けたケースの約2割が、ドアや窓の鍵をかけていなかったそうです。ドアの鍵を閉めないで外出したケースのみならず、1階はかけたけど「まさか2階まではよじ登らないだろう」と考え2階の窓の施錠をしなかったケース、「オートロックマンションだから大丈夫」と思いドアの鍵をかけず寝てしまって被害にあったケースなど、もう少し注意をすれば被害を防げたと思われるものが数多くあります。
25年ほど前、私は研修で3カ月間テレビの製造現場で働く機会がありました。コンベアに向かい各々の分担をこなす流れ作業で1台のテレビを完成させていくのですが、私の仕事は一日中4つのネジでブラウン管を取り付ける作業でした。しかし「一台も不良品は出さない」という職場の意識は高く、仮に最終検査で不良品が見つかると全工程を半日止めてでも原因を追究していました。
毎日のように報道される様々な不祥事や電車などの事故、また経済そのものの停滞ですら、今の日本を包んでいる混迷の根本原因は、たぶんバブル期に植えついてしまったこの「細事をおろそかにしてしまう」姿勢から生じてきているように私には思えるのです。
かつて凶悪犯罪が多発していたニューヨークの地下鉄は、まず「徹底的に落書きを消す」ことからはじめ、次に無賃乗車などの「軽犯罪の取り締りを強化する」姿勢で臨んだ結果、凶悪犯罪そのものが激減したと報告されています。
安全で住みやすい地域や元気な経済を生み出していくために、もう一度「細事をおろそかにせず」という姿勢で来年に臨んでいきたいと思います。
どうか皆さんもよい年末年始をお迎えください。
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