7年ほど前、区長就任早々の私に、主に退職された男性の方々が中心となっている、ある保健センターの自主グループでお話をする機会がありました。お話を終えると、代表の方から「区の厳しい財政事情はわかった。ついては自分たちは退職してもまだまだ元気。今までの経験や知識などを生かして区の役に立ちたいが、何をしたらいいか」という質問を受けたのですが、当時の私はいい答えができませんでした。それ以降私は、このようなありがたい区民の方々のお申し出に、すぐ応えられる「地域参加メニュー」のようなものがあったらいいなと思い続けてきました。
そして昨年、その「地域参加メニュー」は「すぎなみ地域活動ネット」としてインターネット上に立ち上がり、区内で活動する団体やボランティアの紹介や人材募集の内容がわかるようになってきています。また区としても、多様で効率的な区民サービスを実現していくために、区の約850の事務事業の6割を将来的には委託ないし協働で進める計画を立て、たとえば児童館や保育園などの子育てサービスや図書館の運営、また道路や公園の管理など可能な分野から区民や民間団体に委ねていく考えで、これらの区の開放された事業も「地域活動ネット」のメニューに加えていきます。
さて、これから地域活動や区との協働事業の範囲がますます広がる中で、それらを担える人材の養成も必要になってきています。そこで区としてはそのような時代の要請に応え、杉並をもっと住みやすい地域にしていくための知識や技能を学ぼうという人たちを対象にした、「すぎなみ地域大学」を来月開校します。たとえばこの大学の「子育てコース」を修了して区の子育て事業に参画したり、「犯罪被害者支援コース」を修了して正式に被害者支援の事業に活動できることになるなど、今後もさまざまなコースを増やしていきますので、ぜひ多くの皆さんに入学していただき、杉並を住みやすくする活動を一緒に進めましょう。
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