先月、荻窪の中央図書館に隣接し「読書の森公園」が開園しました。この約二千平米の土地は地元の篤志家からご寄付いただいたもので、地域や専門家の方々の知恵と努力により、図書館と一体となった公園という新しい考え方で造られました。
ここでは中央図書館で借りた本をそのまま持ち込んで、公園の東屋や小川のほとりで、またシンボルであるケヤキの木陰で読書を楽しむことができます。また、園内には、杉並ゆかりの井伏鱒二、北原白秋、谷川俊太郎、石井桃子さんなどの作家や詩人のモニュメントや、世界の原水爆禁止運動の発祥地となった公民館(現荻窪体育館)にちなんで、アンネ・フランクのバラも公園を飾ります。また今後は園内で読み聞かせの会などの活動なども行い、いわば「公園のような図書館」をめざしていきます。
ところで、日本は先進国で最も国語の授業時間が少ないと言われ、子どもの活字離れは深刻です。そこで私はぜひ幼児期の漢字教育に力を入れるべきと考えています。実はこれまでの様々な取り組みの結果、ひらがなと違い絵として認識される漢字は、幼児にはむしろ覚えやすく、一歳半で三〇〇字もの漢字が読めるようになることもわかってきました。もし早くから漢字が読めるようになれば、国語だけでなく様々な分野の本も読むことができ、子どもの旺盛な知識欲でどんどん世界が広がり自信がつくなど、子どもの成長や学力に与える効果は非常に大きなものがあると思います。
区では、図書館一四館構想のもとで地域図書館を整備してきました。
今後は、残る高円寺と西荻地区の図書館を早期に整備するとともに、それぞれの図書館が各々の持ち味を出し、民間活力を導入して、地域の特色を大切にしつつ、子どもたちにとっても、生涯学習の拠点としても、効率的でよいサービスができるように努力していきます。
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