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掲載日2006/8/1 少子化の今だからこそ


 子どもの数が少なくなった今こそ、子どもを教え育てる環境を充実させる絶好の機会。

 私は少子化時代をそうとらえています。もちろん少子化対策を十分実行していくことは急務ですが、子どもが多かった時代には手の回らなかった教育環境をしっかり立て直すことも今なすべきことであり、またそれが結果として少子化対策にもなるはずです。

 区の現在の児童生徒数はピーク時だった昭和54(一九七九)年の四四%で、学年に一学級しかない学校も増加し、十分な教育の機会をすべての子どもたちに提供していくために、学校の統合は避けて通れない状況です。私は一日も早く関係者の理解を得て、学校統合を通じて時代の先端を行く理想の学校づくりにつなげていきたいと思います。

 そして統合後に生まれる跡地は、これから必要とされる新たな教育施設として活用すべきと考えます。例えば「生活体験学校」を設置してはどうか。これは、区内に児童生徒のための宿泊共同生活体験施設をつくり、四泊五日くらいの日程で親から離れ、授業だけでなく自炊などの生活体験を集団生活の中で学ぶ機会を提供するものです。

 今の子どもの多くは塾やゲームに時間をとられ、他人と力を合わせた営みや実生活の体験が乏しく、その結果「生きる力」も「感じる心」も衰え、また他者を思いやる気持ちや望ましい人間関係を築く力が十分養われていないという指摘がなされています。この「生活体験学校」のような施設が「区内」にあれば、大きな福音となると思うのです。

 また老朽化した区体育館や科学館なども、学校の跡地利用の検討の中で、将来を見すえた新しい施設に変えていく時期です。特にこれまで学校の理科実験室を補う役割を果たしてきた科学館も、その役割を見直し、科学の最先端知識や技術を子どもたちが「わくわくドキドキ」面白く体験できる施設に転換していく必要があります。

 少子化の今だからこそ、乗り越えるべき波は乗り越え、勇気と希望を持って、子どもたちのためにしっかりとした教育環境を整えていきたいものです。