几帳面だが杓子定規で高コストになりやすい役所ではなく、利用者に応じたフットワークのいいサービスを低コストで提供できる民間が、これまで役所が行ってきた公共サービスを担う「官から民へ」の流れは、私も就任以来一貫して進めてきた方針でもあります。そしてどの分野でも、当初はかなりの反対論もありましたが、関係者のご努力で一定の成果を収めてきていると思います。
例えば学校給食業務の民間委託はこれまでに27校実施し、累積で約10億円のコスト削減と、食器数が増えるなどのサービス向上におおむねつながっていますし、初めて指定管理者制度という公設民営方式を採用した区立保育園は、延長保育時間の延長や貸し出し絵本の充実などのサービス向上が図られるとともに、これまでの約7割強の費用で運営されています。
今の区役所の仕事の中でも民間が担った方がいいものが、まだあるはずだと考えられますが、役所の中からではどの分野が可能なのか、当事者だけに見えにくいものです。
そこで区では、区役所が行っている869の全事務事業を開放して、「この事業だったら、私たちの方が低コストで区民にいいサービスを提供できる」という提案を民間から受け付ける『民間事業化提案制度』を始め、いい提案は積極的に採用していこうと考えています。また、広がっていく外部委託事業がきちんと行われているかを検査・監督する、「管理指導主任」という新たな監督官を設けて、所管課だけでなく全庁的な視点での監視も強化していきたいと思います。
これまでの役所主導の「官から民へ」から、民間主導の杉並版「官から民へ」。これは真の自治を築いていこうとする杉並区の大切な一歩になると信じています。
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