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掲載日2007/3/1 まるごと自然共生型学校に


 これまで区は、「自然環境と共生して学校を涼しくする工夫も、大事な教育の一環」と考え、学校教室への安易なエアコン設置を控え、校庭の芝生化や屋上緑化など様々な手段を駆使しての環境教育を重視してきましたが、このたび「エコスクール(自然共生型学校)化検討懇談会」からの報告を受け、来年度からの改築校舎は基本的にすべて「まるごと超省エネ・自然共生型」に転換させていくことにしました。
 
 具体的には、校庭や屋上、壁面の緑化を徹底するだけでなく、窓側にバルコニーを設けることで直射日光を遮断し、校舎の壁面もこれまでの内断熱工法から「夏涼しく冬暖かい」外断熱工法に変更します。
 
 また、外気をいったん地下の空間を通して校舎内に引き込むことで、校舎内の温度を夏は2度程下げ、冬は2度程上げる効果をもつ「クール・ヒート・トレンチ」という方式や、校舎内にこもった熱を夜間に自然に流す「ナイトパージ」という新しい仕組みも取り入れていきます。
 
 また、太陽光発電パネルを設置し一定程度の電力をまかなうとともに、雨水貯蔵も進めてその再利用を図ります。さらに、各教室の壁面にできるだけ多摩産のスギ材を使用することで、子どもたちの学習環境に良い効果をもたらし、多摩の山林や林業の保護に役立つことにもなります。この自然共生型学校(エコスクール)は、そこで学ぶ子どもたちだけでなく、地域での環境学習の拠点としても大きな役割を担うことになるでしょう。
 
 今年の冬は、記録的な暖冬でした。地球全体の温度が少しずつ上がってきているのを感じます。「未来からの留学生」である子どもたちが、そんな時代を力強く生き抜く「生きる力」を養うために、私たちは一歩先んじた学び舎を用意してあげる時期に来ています。