勇猛なアメリカ先住部族のアパッチ族が戦ったのは、白人から自分の領地を守るためだったのに対し、他人の土地の古紙を抜き取る業者の通称として「アパッチ」が使われるのはアパッチ族に失礼な気もしますが、とにかくこの「アパッチ」はその騒音や横暴さなども含め、区民から苦情の多い問題です。
かつて古紙回収は町ごとの集団回収や「ちり紙交換」に出すのが主流でしたが、平成11年に東京都が「東京ルール」を定め、古紙などの資源回収も行政が行うこととしたため集団回収は廃れていきました。都の決定は古紙価格の下落で古紙回収業者が少なくなり、大量の古紙が「可燃ごみ」として出されてきたためですが、その後中国などの経済発展による古紙価格の上昇で、今度は区に出された古紙を抜き取っていく指定外事業者が横行するようになったのです。
区はこれを放置すれば、区民の行政への信頼が揺らぎかねない重大な問題として、資源として出された古紙などは「区の所有物」と条例に明記し、指定外事業者が抜き取った場合は、パトロールを強化し、警察と協力して窃盗罪で摘発してきました。しかしこれも決定打とはならず、今年の4月からは、区の委託回収業者に対し出来高制を導入して、「アパッチ」よりも早期の回収を促すことで一定の効果が出てきています。
しかし、やはり一番効果があるのは集団回収です。集団回収は、一kg六円の区の報奨金や業者からの引き取り代金が団体の独自収入となるだけでなく、古紙も独自管理されるので「アパッチ」が入り込む余地がなくなります。
そこで今月からは集団回収の要件を緩和して、より簡単に取り組めるようにしました。私は、これまで以上に古紙抜き取り防止対策を強化していくとともに、区内全域にできるだけ集団回収を広めていきたいと考えています。
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