歯磨きとインフルエンザ
2009.11.30
いよいよ寒い乾燥のシーズンが到来し、新型インフルエンザの流行期と季節性インフルエンザの流行期への一層の警戒が必要となっている。また子供たちへの新型インフルエンザワクチンの一日も早い接種も望まれている。
そんな中、杉並区の取り組みで興味深いことが起きていることを発見した。
実は今年の予算で、「歯磨き励行」のため、区内の2つの小学校の洗面施設を新しくきれいにモデル改修したのだが、最近区内の小中学校の新型インフルエンザの現況報告書を見ていたら、その2校での児童の新型インフルエンザ罹患率や学級閉鎖率が、他校と比べてかなり低いことに気がついた。
区内小学校の児童の平均罹患率が15.4%であるのに対し、この2校ではそれぞれ6%、8.7%であり、また学級閉鎖率の平均が59%であるのに、この2校では20%、30%であるのだ。
ん?!
そう言えば、歯科衛生士が口腔ケアを指導している老人施設では、インフルエンザにかかる高齢者が少ないという記事を見たことがある。
この2校でも、洗面設備の改修を機に学校や学校歯科医が協力して、歯磨き、うがい、手洗いの励行を行なっていると言う。
口は体の入り口である。栄養もばい菌もほとんどが口から入ってくる。だから普段から口の中を清潔に健康に保っていけば、当然かからなくてもいい病気から防ぐことができる。
高齢者の死因で大きな割合を占めるのは肺炎だが、かなりの肺炎が就寝中の誤嚥(ごえん。間違って唾液を気管に入れてしまうこと)によるものと言う。つまり口の中が汚れていると細菌が繁殖して、それが気管に入って炎症をおこすのだ。口の中の健康に気をつけていれば、肺炎の予防にもなる。
また最近は虫歯が激減しているが、一方大人も子供も歯周病が激増してきている。歯周病は、糖尿病などの生活習慣病の原因となることがわかってきており、口腔ケアが予防医療につながるのは間違いない。
「口は災いのもと」
そして、「口は万病のもと」というわけ。
今年の小学校2校での洗面設備改修での効果を活かして、来年から全ての小学校で改修を進められればと考えている。そしてこの杉並区の取り組みが、一日も早く全国に広がってほしいと願っている。
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区内小学校の新しい洗面設備(低学年用) |
新しい設備(高学年はこちらの方がいいみたいです) |







