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  2005/08/17 戦艦ミズーリ

 

戦艦ミズーリ


 終戦60年の今年の8月、ハワイのパールハーバーを訪ねました。ただし、観光客が見学できるのは基地に隣接する"潜水艦見学ツアー"と"戦艦ミズーリ号"。着いた時間が遅かったので、私はミズーリ号の見学しかしませんでしたが、入場料は14ドル。子供は半額の7ドルなのですが、なぜか日本の自衛隊員は10ドルと特別料金なのです。
 
「えっ?!なんで自衛隊員は安いんだろう??」
 
 ミズーリ号といえば、昭和20年(1945年)9月2日、東京湾に浮かぶこの戦艦の甲板で、日本の重光葵外務大臣が連合国に対しての降伏文書に調印し、正式に日本が降伏をした場所です。よく教科書などにもそのときの写真が出ています。そのミズーリ号は10年ほど前の湾岸戦争まで現役で、今はパールハーバーの一角に係留され保存されているのですが、そこまで私たちを運ぶトロリーバスに揺られながら考えていました。


 「自衛隊員が特別料金なのは、現在の日米同盟の結束力の強さの証明かな」と。
 
 ミズーリ号の傍らにある「VICTORY STORE」という名前のお土産物やを複雑な気持ちで横目にみながら、私はミズーリ号に乗船し右舷にある「降伏文書調印の場所」に直行しました。多くのアメリカ人観光客を前に初老の退役軍人らしい男性が熱弁を振るって、当時の状況を説明していました。その中に混じって聞くのは、日本人としてはかなり重い気持ちでした。


降伏調印の場所


 このパールハーバーで日米が開戦し、このミズーリ号の上で日本が降伏し終戦。「開戦地点」に浮かぶ「終戦地点」。戦争はただの殺し合いで、絶対に起こしてはならないことは言うまでもありません。しかし戦争は政治が行き詰まったとき始まるのも事実。つまり政治や外交の善し悪し、巧拙は戦争と直結するのです。だからどの国も政治家や外交官の責任は極めて重い。恐ろしく重い。改めて私は深く心に刻みました。

 「ひょっとすると自衛隊特別料金の理由は、『アメリカと戦争をしても日本はこんな目に遭うんだ』ということをなるべく多くの自衛隊員に植え付けるためかも」
 
 これは少し考え過ぎですね。いずれにしても、チケット売り場で聞いておけばよかったです。誰か自衛隊特別料金のわけを知っていますか。



ミズーリから見たパールハーバー