今回の総選挙は、自民党が84議席の大幅増の296議席を獲得し圧勝、一方民主党は64議席を減らし113議席と惨敗という、民主が負けた分自民が増えた結果となり、2大政党制らしい姿になりました。2大政党制というのは、「同じ大きさの」政党がいつも二つあることをいうのではなくて、勝つときは一方的に勝って、政権交代が起きる制度ですから。だから落ち込んだとは言え、民主党にもいつもチャンスがあるんです。
しかし今回いろいろな新党ができましたが、自民党が一番新党らしかったですね。いいか悪いかは別としても、「郵政解散」という事態に対して、小泉首相は特定郵便局長会という伝統的な自民党の強い支持基盤を切ってでも、身を捨ててわかりやすい政策を訴えたのに対し、民主党は郵政関係の労働組合という支持基盤を切ることができず、郵政民営化という時代の要請に対し、明確なメッセージと決意を国民に伝えることができなかったことが、今回の結果となったように思います。小泉さんは「どちらが個利個益ではなく、国益国民益に立っているか」を印象づけることに成功したかということでしょう。
今回の結果を機に、自民党圧倒的多数を武器に、「改革」の本当の敵である肥大化した行政機構や既得権益にしがみついている業界を相手に、郵政民営化だけでなく教育なども思い切った分権化を果たして欲しいと願ってます。また民主党は解党的党内刷新をして、例えば党内外から立派な指導者を見いだし、一度決まったらその指導者を力を合わせてもり立てて、再生してほしいと思います。
ただ立派な指導者というのは、必ずしも選挙上手ではない場合もあります。小選挙区制度の先輩国であるイギリスでは、党の指導者を全く選挙の心配のいらない選挙区(その党の強い選挙区)から立候補させても、リーダーの確保をしています。民主党はそれくらいの方法をとってでも立て直す必要があるかもしれません。
いずれにせよ、今回の選挙が日本の政治の質を大きく変化させるきっかけになることは間違いなさそうです。私は、政権交代があることこそ、日本全体にとってみれば大きな利益になると信じているのです。
