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  2005/10/18 *バイオテロ訓練*


写真:天然痘患者の検体(訓練)

 ニューヨーク、ロンドン、インドネシアのバリなど、世界各地でテロが頻発しています。しかし、テロという無差別攻撃に訴えて自己の主張を達成しようという試みは、たとえそれがどんな主張であっても、平和で民主的な世界が受け入れられるものではありません。

 さてこのような中、10月13日杉並区役所で市町村としては初めて、生物兵器を想定したテロの図上訓練(バイオテロ訓練)を行いました。これは13日の朝、区内の病院から天然痘の疑いのある患者が運び込まれたという連絡が保健所に入るというところから始まります。シナリオは事前に専門家により十分練られて準備されますが、我々区の職員には一切その内容は知らされておらず、いろんな状況が刻一刻と区役所に届く中で、いかに対応していくかを決定し行動していくかを検証するものなのです。


写真:緊急対策本部で

 10時半に「緊急対策本部」を設置し、まず天然痘かどうかの確認を急ぎつつ、一方で天然痘の可能性を想定して2次感染を防止するための処置を次々ととっていき、平行して区民のパニックを防ぐため早期かつ適切な時期に記者会見をしていくことなど、不確実な情報の中、刻々と変化する状況での決断の連続は、かなり憔悴させるものがありました。しかし、いかなる危機に対しても対応し区民の生命財産を守るためには、このような訓練はたびたび行う必要があると痛感させられました。


写真:模擬記者会見

 

写真:刻一刻の電話対応

 特に、天然痘患者からの2次感染を防止するため、患者と接触した可能性のある人にワクチンを接種してもらわねばならず、そのために患者の氏名等を公表すべきか否かについては議論となり、結局その公益性の高さから氏名公表に踏み切る判断をしたときは正直悩みました。このような難しい判断を、次々にしかも瞬時にしていかねばならないということを実感した訓練でした。また官邸や都庁本部と同時テレビ会議のできるシステムを、早期に整備する必要があると思いました。

 これからも安全安心な杉並区をつくるために全力で取り組みたいと思います。