山田宏のニュースリリース
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八重山日報 3/1掲載 『発展か停滞か、岐路に立つ石垣市』
2018.03.05

3月1日掲載 八重山日報に寄稿いたしました。
石垣市について書いています。ぜひお読みください。
 *八重山日報さんの許可を得て転載いたします。

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 『発展か停滞か、岐路に立つ石垣市』

 南西諸島が「安全で繁栄した地域」になるのか。
それとも、「失われた地域への第1歩」となってしまうのか。その大きな岐路です。今の石垣は、まさに繁栄への希望と、危機の兆候とが入り交じっています。
 
 危機の兆候、それは間違いなく、中国の強圧的な動きです。今年の1月11日には、中国海軍のものとみられる潜水艦が尖閣諸島の大正島周辺の領海外側にある接続水域を潜ったまま航行しました。また、中国空軍機が宮古海峡などの上空を越えて西太平洋へ至る遠洋訓練をすることも常態化しつつあります。
 たしかに現在、一面において中国との関係改善の動きが進んでいます。しかし、もう一方で、中国の圧迫がますます強まっていることも疑いようのない事実です。
 このようなタイミングが一番、危ないのです。ラグビーでいえば、スクラムを組んで、双方から押し合っているような状況です。ここで一カ所が崩れると、そこから総崩れになりかねません。
 現在、宮古島、与那国島に自衛隊の配置が進み、石垣島にも自衛隊の配置が検討されています。もちろん中国からすれば、この3島への自衛隊配備は「暗黙の前提」になっていることでしょう。逆の立場に立ってみれば、この3島のいずれかを「力の空白」にすることなど、考えられないはずだからです。
 そういう状況で、もし、石垣島に自衛隊が配置されないことになり、石垣島が「力の空白」になってしまったら、どうなるでしょう。「日本は屈した」という誤ったメッセージを中国に送ってしまいかねません。そうすると、その「力の空白」をめざして、より強い圧力が加わってくる危険性も高くなってしまいます。
 
 万全の守りとは何か。しっかり備えて、しっかり繁栄する地域をつくることです。しっかりした経済発展と安全保障の両輪こそが、実際には平和をもたらす何よりの力であることは間違いありません。
 われわれは、その道を力強く進めていきたいと思っています。昨年12月に、参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会の実情調査で沖縄本島と宮古島を訪れた折、宮古島でも保育園が足りないほどの活況を呈していたことが強く印象に残っています。現在、石垣市でも観光客数やその消費額が急増しています。この状況に自衛隊による「安心」が加われば、パワーはさらに高まることでしょう。先日の北陸の大雪災害でも自衛隊が活躍しましたが、自衛隊はいまや、国民と共にあり、国民を守る組織として、全国で大いに頼りにされています。石垣市は、日経BPの「住んでみたい自治体」でも高いランキングだそうですが、自衛隊が配置されて安心が高まり、町のインフラもさらに整備されたら、順位はもっと上がるのではないでしょうか。
 これから10年、石垣島を取り巻く状況はどうなるでしょうか。中国経済も予断を許しません。もし、中国経済が本当に危機に陥ったらどうなるか。国内の矛盾から国民の目をそらせるために、対外危機を煽る道を選ばないでいられるでしょうか。あるいは万が一、本当に北朝鮮危機が爆発してしまったら、どうなるでしょうか。真の平和と繁栄を確立するために、まさに重大な岐路なのです。

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