山田宏のニュースリリース
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4月26日(金)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 下 〜世界の先頭に立つ和の精神〜」
2019.04.26

【4月26日(金)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 下 〜世界の先頭に立つ和の精神〜」】

八重山日報さんのご了承を得、転載いたします。
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新元号「令和」に思う 
                            
 「令和」には「和」という文字が入っていますが、この「和」の思想こそ、日本人の魂の根源にあるものです。
それは、聖徳太子の十七条憲法にある第1条「和を以て貴しとなす」という言葉からもわかります。
人と人の調和だけでなく、自然と人の調和も重んじてきました。仏教など新しい宗教や思想が入ってきても、日本古来の神道との習合が進められてきました。明治以降も、近代文明と伝統とを、外国人が驚くようなかたちでみごとに融和させました。

 このような日本の「和」の精神は、これからの時代、これからの世界において、極めて重要な意味を持ってくるでしょう。
東南アジアやインドなどで世論調査をすると、「信頼できる国」として、常に圧倒的に高い支持を集めるのが日本です。中国やアメリカの信頼度は低く、その上その両国が対決する時代を迎えています。

 その米中対決という時代の先に、国と国、人と人、宗教と宗教、自然と人間、最先端技術と伝統が調和するような日本の「和」の精神に、必ず世界の関心と注目が集まってくるはずです。
その時わが国は、その伝統精神を高らかに掲げ、世界の新しい平和と繁栄の受け皿を先頭に立ってつくっていく気概を持たなくてはなりません。

日本という国の「芯」と日本人の「和」という伝統精神を顧み、新しい時代に向けた「気」を養う時こそ、「令和」の時代なのだと思います。

 

4月25日(木)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 上 〜皇室と日本語が「根っこ」〜」
2019.04.26

【4月25日(木)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 上 〜皇室と日本語が「根っこ」〜」】

八重山日報さんのご了承を得、転載いたします。
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新元号「令和」に思う 
                            
 5月1日より「令和」という新しい元号となります。ご存じのようにこれまで「元号」は、漢籍(中国の古典)からのみ選ばれてきましたが、今回史上初めて、国書である『万葉集』から選ばれました。

 『万葉集』は現存する日本最古の歌集というばかりでなく、その中は天皇や貴族ばかりでなく、庶民の歌まで数多く採録されています。
これは素晴らしい日本の伝統です。
今回「令和」の出典となった『万葉集』巻第五の梅の花32首も、「梅の花を愛でる楽しい宴に集った人々が、官位の上下を問わずに詠んだ歌」が集められたものです。

「令和」の出典となった「初春令月、気淑風和」という箇所が、中国の詩文集『文選(もんぜん)』にある「仲春令月、時和気清」の句の影響を受けている、とか、梅の花は当時、外来の植物として珍重されたものだという指摘も出されました。それも日本文化の素晴らしさではないかと思います。

 わが国は、外国から文物を取り入れそれを日本化してきました。
そもそも「漢字」自体、中国由来のものですが、日本人は漢字を使いつつ、そこから「かな」をつくり、やまと言葉で詠まれていた和歌をその「かな」で表記し、記録するようになりました。

 では、日本において、外来文化の「皮」をどんどんむいたところに残る、わが国しかない「芯」とは何でしょう。それは山上憶良の次の歌によく象徴されています。

「そらみつ 倭(やまと)の国は 皇神(すめがみ)の 厳(いつく)しき国 言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ国と 語り継(つ)ぎ 言ひ継かひけり」。

 これは、憶良が後輩の遣唐使たちに贈った歌です(『万葉集』巻第五)。
当時の先進国の唐にいっても、卑屈になることはない。日本には日本の素晴らしさがある。
中国は革命の歴史で皇帝が幾度も殺され王朝が覆されているが、日本の天皇は代々続いている。
非常に安定し、仲がよく尊い国である。
また日本では、和歌の伝統が示しているように、さまざまな言葉のなかに魂がこもっている。
日本人は言霊が世の中を動かすことを信じて、美しい言葉を使ってきたではないか。憶良はそう歌い上げたのです。

この「天皇(皇室)の存在」と「日本語」。これこそが、日本の「芯」であり「根っこ」ではないでしょうか。

 

1月15日(火)八重山日報 掲載「乱れを正し、新たな繁栄に向かう年に」
2019.01.16

【1月15日(火)八重山日報 掲載「乱れを正し、新たな繁栄に向かう年に」】

八重山日報さんのご了承を得、転載いたします。
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「乱れを正し、新たな繁栄に向かう年に」
      
新しい年を迎えました。
平成31年は平成最後の年。5月1日には皇太子殿下が即位され、新しい御代が始まります。

 今年の干支(えと)は、「己亥(つちのとい)」。「己」という字は象形文字で、糸が絡まないように棒に巻きつけて整理している様を表しています。しかも「己」は「おのれ」を意味する言葉でもあります。つまり、自分自身の内側(自分の家、自分の会社、自分の地域、そして自分の国)から、乱れを正し、整えることを意味しています。

 また「亥」は、種の中で芽が育ってきている状態の象形文字で、木偏をつければ「核」となるように、内部にエネルギーが溜まっている状態を意味します。つまり「己亥」の年は、これまでに生じてきた乱れを正し、改めて正しい理念に則ってエネルギーを使えば新たな発展となり、そうでなければ厳しい時代が待っているという分岐点の年と言えます。

 さて世界を見渡せば、去年から米中対立が表面化しています。両国の覇権争いは、今後、紆余(うよ)曲折はありましょうが、全世界を巻き込んでさらに本格化していくと思います。そのなかでわが国は日米同盟を基軸としながらも、同時に米中対立がふとしたきっかけで大きな紛争を引き起こさぬよう、防衛努力を積み重ねて、抑止力を高めておく必要があります。東アジアの軍事バランスが大きく崩れてしまったら、私たちの願いとはうらはらに軍事衝突が起こりやすくなり、最悪の事態を招きかねません。私も防衛大臣政務官として、身を引き締めて職責を果たしてまいります。

 またわが国としては、米中対立のその先のことも考えておくべきでしょう。これまで中国が世界経済のけん引車になっていましたが、その中国経済が中期的に落ち込んでいった場合、新たなけん引車は東南アジアや南アジアに移っていくことでしょう。いまでは中国企業も、中国国内での人件費高騰もあって、積極的に東南アジアに打って出ています。

 しかし東南アジアや南アジアの国々は、中国やアメリカを完全に信頼しているわけではありません。むしろ、日本に対して高い信頼を寄せてくれている国々が数多くある地域です。わが国としては、東南アジアや南アジアにおいて、米中とは違ったわが国の特質を生かした形でリーダーシップをとって、新たな世界の繁栄の受け皿を築いていく責任があります。

 たとえば、アメリカが進めてきたマネーゲーム的な資本主義ではなくて、日本が長い歴史の中で培ってきた「共存共栄の資本主義」を広めていく。近代化と伝統の共存、宗教と宗教の融和、民族と民族の協力、自然と人間の調和、そういった「和」を重んじる「和の国・日本」の生き方・考え方に基いた、新たな繁栄のプログラムをこの地域に大いに広めていく。そういう役割を、日本は担うべきでしょう。

 そして、東南アジアや南アジアが新たな世界の繁栄の受け皿となるとき、地理的に見て沖縄は、それらの地域と共に発展していける可能性に満ちています。そのような大きな視点も忘れず、沖縄の歴史的な役割を考える1年にしていきたいものです。

 

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