山田宏のニュースリリース
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4月25日(木)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 上 〜皇室と日本語が「根っこ」〜」
2019.04.26

【4月25日(木)八重山日報 掲載「新元号『令和』に思う 上 〜皇室と日本語が「根っこ」〜」】

八重山日報さんのご了承を得、転載いたします。
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新元号「令和」に思う 
                            
 5月1日より「令和」という新しい元号となります。ご存じのようにこれまで「元号」は、漢籍(中国の古典)からのみ選ばれてきましたが、今回史上初めて、国書である『万葉集』から選ばれました。

 『万葉集』は現存する日本最古の歌集というばかりでなく、その中は天皇や貴族ばかりでなく、庶民の歌まで数多く採録されています。
これは素晴らしい日本の伝統です。
今回「令和」の出典となった『万葉集』巻第五の梅の花32首も、「梅の花を愛でる楽しい宴に集った人々が、官位の上下を問わずに詠んだ歌」が集められたものです。

「令和」の出典となった「初春令月、気淑風和」という箇所が、中国の詩文集『文選(もんぜん)』にある「仲春令月、時和気清」の句の影響を受けている、とか、梅の花は当時、外来の植物として珍重されたものだという指摘も出されました。それも日本文化の素晴らしさではないかと思います。

 わが国は、外国から文物を取り入れそれを日本化してきました。
そもそも「漢字」自体、中国由来のものですが、日本人は漢字を使いつつ、そこから「かな」をつくり、やまと言葉で詠まれていた和歌をその「かな」で表記し、記録するようになりました。

 では、日本において、外来文化の「皮」をどんどんむいたところに残る、わが国しかない「芯」とは何でしょう。それは山上憶良の次の歌によく象徴されています。

「そらみつ 倭(やまと)の国は 皇神(すめがみ)の 厳(いつく)しき国 言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ国と 語り継(つ)ぎ 言ひ継かひけり」。

 これは、憶良が後輩の遣唐使たちに贈った歌です(『万葉集』巻第五)。
当時の先進国の唐にいっても、卑屈になることはない。日本には日本の素晴らしさがある。
中国は革命の歴史で皇帝が幾度も殺され王朝が覆されているが、日本の天皇は代々続いている。
非常に安定し、仲がよく尊い国である。
また日本では、和歌の伝統が示しているように、さまざまな言葉のなかに魂がこもっている。
日本人は言霊が世の中を動かすことを信じて、美しい言葉を使ってきたではないか。憶良はそう歌い上げたのです。

この「天皇(皇室)の存在」と「日本語」。これこそが、日本の「芯」であり「根っこ」ではないでしょうか。

 

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