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山田宏の公式ブログ「やまぞーが行くぞー」公開中!
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刀剣と和鉄文化の伝承を
2017.12.03

島田二郎元安来市長のお招きの講演で島根県へ。
昨日は奥出雲の「たたら製鉄所」を訪ね、今ではただ1人の村下(むらげ〜たたら製鉄の最高職人)の木原村下にお会いした。
たたら製鉄とは、古来からのわが国独自の製鉄法で、砂鉄と木炭を粘土で固めた炉の中で3日間燃やし続けて鉄の塊(和鉄)を作るもの。
あの「もものけ姫」で、女たちがふいごの板を踏んで火を起こしている場面のあれだ。
たたらの鉄の一番高級な部分を玉鋼(たまはがね)といい、硬くて粘りが強く、中まで錆びない特質があり、昔から日本刀の大切な原材料として珍重されてきた。

最近は「刀女子」と言われる女性の間で日本刀が人気だ。
海外では居合いブームで、日本刀への関心が高まっている。
しかし日本の刀鍛冶が作れる刀の数を年間24振りまでと、事実上制限しているために、世界で中国産やタイ産の日本刀まがいが横行している。
これは憂慮すべき事態だ。
これではメイド・イン・チャイナが、日本刀の標準ブランドになりかねない。
日本で刀というと「危ない」という反応が一番多いが、刀剣は日本の文化にとって必須の工芸品だ。
代々天皇継承の象徴である三種の神器の一つは刀剣だし、今でも皇室に皇子様が誕生されると短刀を贈る伝統が続いている。
また伊勢神宮の式年遷宮の度に、古来から百数振りの刀剣が新しく奉納されきた。
明治までは、刀剣がわが国の最大の輸出工芸品の一つだったし、現在の国宝約1200点の中で、写本を除けば刀剣が約110件と最も多い。
しかし明治の廃刀令以降、刀鍛冶数も激減し、敗戦後の占領期に刀剣は米軍に目の敵にされて、刀剣制作技術の伝承が途絶えかかったが、今日約200人の刀匠が頑張っている。
美術品としての刀剣は、奥出雲のたたら製鉄で生産される玉鋼無くして存在できないだけでなく、刀剣は研ぎ師などの仕事や、鞘や漆、鍔や飾りや紐などの刀装の職人芸を支えてきた。
さらに和鉄を使った和釘は、今の洋鉄と違って芯まで錆びないために、法隆寺や仏像などの数々の木造物を長年維持してきた。
刀剣と和鉄の文化をしっかり伝承していくことが、日本の文化の伝承にとって極めて大事だ。
そこで思いを共有する議員で、刀剣と和鉄文化を伝承する議員連盟を、来年早々に立ち上げて貢献したいと考えている。

 

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