軽減税率について~税制は公平公正がいのち。なるべくシンプルにするべき~
2015.12.21
国民の皆さんからの声で今最も大きいのが、軽減税率への疑問だ。
私も大いに疑問だと思っている。
果たして、2000年以降、消費税ないしは付加価値税を新しく導入した国で、軽減税率を導入した国は一つもない。
それは軽減税率というものがいかにおかしいか、皆わかっているからだ。
軽減税率は、金持ちも軽減されるわけだ。
なんの低所得者対策になっていない。
低所得者対策というのであれば、1回税金をとって、低所得者に所得に応じて還付するというのがシンプルだと思う。
付加価値税ないしは消費税を最近導入した国の低所得者対策は、ほとんどこのような還付方式がとられている。
軽減税率は、線引きが難しい。
牛丼を店で食べれば10%で、テイクアウトなら軽減の8%にするという。
同じものなのにおかしいではないか。
税が複雑になれば、それだけ脱税や益税等の問題が発生する。
複雑な社会であればあるほど、税制はなるべくシンプルなものに。
税制は公平公正さがいのちだ。